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専門知識

故郷税(ふるさとぜい)もうはじめましたか?

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11月に入り、毎年の「ふるさと納税」の申請時期が近づいていますね。日本に住む中国人の皆さん、この「薅羊毛」の良い政策をご存知でしょうか?

「ふるさと納税」という名前に「故郷」と「税」の言葉が入っていますが、実際には故郷とは関係なく、本当の「納税」ではありません。実際には、これは日本の社会における税金を軽減するための変則的な政策です。さらに、国籍の制限はなく、日本で納税している人であれば誰でも利用できます。

「ふるさと納税」について聞いたことがあるけれど、行動に移したことがない、またはどうすれば良いのかわからないという段階にとどまっている方々にとって、今日のこの記事はしっかりと読んでブックマークしておく必要があります。

一、由来:大都市と地方の税収差を埋める国家計画

21世紀に入ると、ますます多くの若者が田舎を離れて大都市での仕事や生活を求めるようになり、日本全国で人口減少や産業の衰退などの現象が見られるようになりました。これにより、地方の税収などの財政収入が急速に減少しています。この大きな背景の中で、日本政府は2008年に「ふるさと納税」制度を導入しました。この制度の目的は、地域間の税収差を平衡させることです。

この制度では、納税者は故郷や支援したい他の都市に寄付をすることを選択し、自分の居住する都市で税金の免除を受けることができます。寄付者は自分の意向に応じて、日本の1700以上の市町村から納税先を自由に選択し、複数の地域に同時に寄付することもできます。

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近年、「ふるさと納税」は一般に普及し、手続きも簡素化されており、広く認知されるようになっています。データによると、2021年度には、日本全国で740万人以上がこの制度を利用し、寄付総額は過去最高の8302億円(約4289億元人民元)に達しました。

二、魅力:「ふるさと納税」は節税だけでなく、"おまけ"もあります。この制度を逃すのは1億円を逃すのと同じくらい惜しいです。

納税者にとって、「ふるさと納税」はどのように個人の節税に役立つのでしょうか? この制度によれば、納付される故郷税のうち、2000円以下の部分は完全に寄付者が負担する必要があります。2000円を超える部分については、一定の割合で換算され、寄付者は現在の居住地の税務局に対して、翌年度の住民税の免除を申請したり、所得税の還付を申請することができます。

たとえば、過去1年間に支払う必要のある税金が12万円であるとします。今年の年末までに「ふるさと納税」で他の地域に3万円寄付した場合、翌年の税金は12万円から3万円から2000円を引いた額、つまり約8.8万円になります。

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その一方で、寄付された「ふるさと納税」の一部は、寄付地域の自治体から送られてくる「お礼」を受けることもできます。この「お礼」の価値は、寄付金額の30%にも達することがあります。地域の特産品であるため、品質は非常に良いです。筆者の周りの友人が受け取ったお礼には、山形のお米、青森のフルーツ、北海道の牛肉や海産物、ミキモトの真珠の装飾品、ホテル宿泊や温泉券などがあり、まさに目移りするほどの品々です。これが「ふるさと納税」の最もユニークな魅力となっています。

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やはり、「ふるさと納税」を利用しない人々に対して、「ひとつの億を逃すようなもの」とか、「故郷税を支払わない人々は逆に損をする」と言われるのも無理はありません。この羊毛を撚らないことは、絶対に大きな損失につながります!

もちろん、寄付金額には上限があります。それはあなたの収入や家族構成によって異なります。寄付を申請する前に、控除額シミュレーターを利用して自分の寄付金額の上限を確認することをお忘れなく。

三、操作:「ONE STOP」を上手に利用する。たった2つの条件を満たすだけで、心配せずに申告することができます。

日本では、財政年度は4月から始まり、3月は納税申告の時期です。日本人は毎年3月の中旬までに、前年の1月1日から12月31日までの所得額や支払った所得税額を計算して確定申告書を提出する必要があります。同時に、昨年に支払った「ふるさと納税」の免除控除申請も行うことができます。

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聞いている皆さんは、これらの手続きが煩わしいと感じるかもしれません。しかし、心配しないでください。5年前、日本政府は「ONE STOP(ワンストップ)一站式特例制度」と呼ばれるシステムを導入しました。このシステムに該当する人は、故郷税の申請時に自治体が代わりに申告を行ってくれます。

第一に、勤務先の年末調整のみで、自分で申告や納税をする必要がない人です。

第二に、1年以内に故郷税を使用し、寄付先の自治体が5つ以内の場合です。

「故郷税」の贈り物を購入する際に、ONE STOP(ワンストップ)特例を利用することを選択すれば、寄付地から納税に関する書類が送られてきます。申請書を記入し、自分の身分証明書のコピーを添付するだけです。

どうですか、とても簡単でしょう?故郷税の申請時期が近づいていますので、皆さん、急いで申請しましょう!